令和6年2月10日(土)に第56回 長野県歯科技工士学術大会(生涯研修自由研修課程)開催します。
皆さま、ぜひご参加くださいませ。
1.開催日時 | 令和6年2月10日(土)10:30~16:00 (受付時間 10:00~10:20 時間厳守) |
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2.開催場所 | 松本歯科大学 創立30年記念棟3階大会議室(常念岳) 塩尻市広丘郷原1780 |
3.催 事 名 | 第56回長野県歯科技工士学術大会 |
4.主 催 | 一般社団法人 長野県歯科技工士会 |
5.後 援 | 厚生労働省 公益社団法人 日本歯科技工士会 一般社団法人 長野県歯科医師会 |
6.講 師 | ①山添正稔先生(大阪府歯科技工士会会員 日技認定講師) テーマ 「メタルレスを目指した新しいブリッジ修復材料」 ②佐藤文昭先生(新潟県歯科技工士会会員) テーマ 「PEKK・PEEKによる衝撃吸収作用を有した可撤式歯科補綴の可能性」 |
7.申込み先・問合わせ先 | 長野県歯科技工士会 生涯研修実行委員会 〒390-0851 松本市大字島内3920-1 TEL:0263-40-0035 FAX:0263-40-0036 E-mail:naganokengi@jeans.ocn.ne.jp |
8.応募要領 | 電話・ファックス・メール ※会員は地区ごと、会場参加とWEB参加を分別しまとめて申し込んで下さい。 |
9.募集定員 | 会場 50名 WEB 100名(長野県歯科技工士会会員限定) |
10.参 加 費 | 会員無料(会費充当) 未入会者 5,000円 長野県歯科医師会会員 無料 |
11.募集期間 | 令和6年2月2日(金)まで |
【 日 程 】
10:30~12:00 講 演 山添正稔先生
12:00~12:50 昼 食
13:00~16:00 講 演 佐藤文昭先生 ・ 質疑応答
※昼食は各自ご用意ください。
※長野県歯科技工士会会員のみWEB(Zoom)参加が可能です。
・地区への申し込みの上、アドレス確認のため上記E-mail宛にお名前記載のメールをお送りください。後日ID・パスワードをお送りします。
・下記の「〜日本歯科技工士会生涯研修WEB受講に関するお願い〜」をご確認ください。
※ご担当の歯科医師の先生も是非一緒にご参加下さいますようお誘い下さい。
~ 日本歯科技工士会生涯研修WEB受講に関するお願い ~
1.WEBで受講する会員受講者は、WEB会議室のユーザー名を「会員番号」と「氏名(フルネームで漢字表記)」でお願いします。
2.WEBで受講している会員は原則ビデオをオンにし、顔を出して参加して下さい。
3.入室は5分前には完了させてください。
(補足1)受講者は会場・WEB参加を含めて講演開始後の出席は受講者として認められません。
(補足2)生涯研修の受講単位が不要な会員受講者につきましては、上記1,2を遵守する必要はありませんが、本会認可の生涯研修受講者としては認められません。
講演テーマ 『メタルレスを目指した新しいブリッジ修復材料』
講師:日技認定講師 YAMAKIN株式会社 一般財団法人ヤマキン学術文化振興財団
山添 正稔(大阪府歯科技工士会)
保険適用のクラウンにおいて,メタルレス治療であるCAD/CAM冠は,2014年に保険収載された.その適用部位は小臼歯から始まり,使用する材料の物性と審美性の向上に伴い,段階的に拡大され2023年にはすべての部位で使用が可能となった.
保険適用のブリッジにおいては,2018年に歯冠用グラスファイバーを補強材とすることで,メタルレスのブリッジが製作できる高強度硬質レジンブリッジが保険収載された.しかしながら,その使用割合は保険適用のブリッジの約0.1%にとどまっており,約90%以上が金銀パラジウム合金を使用して製作されている1).高強度硬質レジンブリッジは,CAD/CAM冠と異なり,すべての工程が手作業であるとこが普及率の低さにつながっているのではないかと考えられる.このことから,メタルレスであるだけでなく,実作業を短縮でき,高品質を再現良く制作できるデジタル技術を活用した材料が望まれていると推察される.
本講演では,ブリッジにおいて,デジタル技術を活用し,メタルレス治療を可能とする新たな材料についてご紹介する.
1) 厚生労働省:令和3 年社会医療診療行為別統計
講演テーマ 『PEKK・PEEKによる衝撃吸収作用を有した可撤式歯科補綴の可能性』
新潟県歯科技工士会 所属
佐藤デンタルクリエーション 佐藤文昭
2018年3月に大信貿易株式会社から圧縮強度が象牙質、皮質骨に近い特性を持つ素材PAEK系のペクトン®(PEKK)の歯科材料「ペクトン®アイボリ―」が発売された。その後、同PAEK系のPEEK材で株式会社松風より「松風PEEK」が、YAMAKIN株式会社より「KZR―CAD PEEKピーク」がそれぞれ販売されており歯科補綴臨床で使用されている。そして、2023年12月より「松風ブロック PEEK」が大臼歯CAD/CAM冠歯冠材料として保険適用された。PAEK系は医科では早くから人工関節など臨床応用されており、今後歯科分野で本格的に広く周知され臨床応用されていくと思われる。
以前より当社は歯科補綴材料において、「歯根膜の代替となりうる衝撃吸収作用を有し、恒久的に使用可能な物性と機能を有する高分子化合物」を待望していたが、長年、思い描いていた歯科補綴設計がついに可能となった。そして、全く新しいコンセプトの可撤式歯科補綴物を令和5年3月20日登録、特許取得した技術での「歯根膜の代替となりうる衝撃吸収作用を有した可撤式歯科補綴物」のお話をさせて頂きます。
特に、インプラント上部構造に応用した症例や、インプラントと天然歯が混在した術後対応が非常に難しい症例、コーヌステレスコープ義歯など、パーシャルデンチャーへの応用、天然歯での破折歯等への対応など、多様性のある歯科補綴設計の可能性として、また、1年半の術後経過から見えてきた、咬合圧・咀嚼関係・主機能部位・被圧変位量・補綴材料などの機能的考察や、デジタルデータを活用した審査診断など私自身の考えも踏まえて、最後に製作された臨床例をお話しさせていただき、出席された皆さんとインプラント上部構造、コーヌステレスコープ、天然歯等に応用したサンプル模型で着脱回数をカウントしながら直に手に取って体験して頂き、「歯科補綴設計の可能性」を皆さんと共にディスカッション出来たら幸いです。
特許取得技術 「ジルパッチン」にて検索して、音量を大きくして視聴して頂ければ幸いです。
【略歴】
1984年 歯友会歯科技術専門学校卒業
同 こばやし歯科医院勤務
1986年 (株)シンワ歯研入社
1990年 星デンタルラボラトリー入社
1999年 佐藤デンタルクリエーション開業
【所属】
新潟県歯科技工士会 下越支部
スタディグループ コンティニューの会